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円形脱毛症について
円形脱毛症は、突然髪の毛が円形または不整形に抜け落ちる自己免疫性疾患で、年齢や性別を問わず誰にでも発症する可能性があります。免疫系の異常により、毛根を攻撃してしまうことで脱毛が生じます。
更年期との関連性
直接的な因果関係は明確ではないものの、ホルモンバランスの変化やストレスなど共通する要因があることが知られています。特にエストロゲンの減少により髪の成長周期が乱れることで、抜け毛が増えることがあります。
- 遺伝
- 精神的ストレス
- 自己免疫疾患
- アトピー性疾患
- 更年期に伴うホルモンの変化
- 妊娠・出産に伴うホルモン変化
など
これらのように、円形脱毛症の背景は多岐にわたりますが、原因として最も有力視されているのは自己免疫疾患で、免疫系が誤って毛包を異物と認識し攻撃してしまうことによって発症します。発症には精神的・身体的ストレス、遺伝的体質、ホルモンや内分泌系の変化、感染症などが関与していると考えられています。
円形脱毛症の種類
| 種類 | 症状 |
|---|---|
| 単発型 | 最も一般的なタイプで、1か所または数か所に円形の脱毛斑が現れます。比較的軽度で、自然治癒することもありますが、放置すると再発することもあります。 |
| 多発型 | 複数の脱毛斑が頭部に点在するタイプです。斑が融合し、広範囲にわたる脱毛が見られることもあります。再発や進行のリスクが高く、治療には時間がかかる場合があります。 |
| 蛇行型 | 側頭部から後頭部にかけて帯状に広がる脱毛が特徴です。進行性で再発率も高く、早期の診断と治療が重要です。 |
| 全頭型 | 頭部全体の毛髪が抜け落ちるタイプです。重度の自己免疫反応によるもので、治療に時間を要するケースが多く見られます。 |
| 汎発型 | まつ毛や眉毛、体毛も含め、全身の毛が抜ける非常に重度なタイプです。自己免疫疾患の影響が広範囲に及ぶ状態であり、専門的な治療が必要です。 |
治療法
外用療法
ステロイド外用薬や局所免疫療法(SADBEなど)を用いて、炎症を抑え、発毛を促進します。
注射療法
小規模な脱毛部位に対しては、ステロイド注射が有効で、早期の回復が期待されます。
内服療法
広範囲に及ぶ場合には、ステロイドや免疫抑制剤などを用いた内服治療が行われます。
生活指導
ストレスコントロール、良質な睡眠、栄養バランスの取れた食事の指導を行い、体調の安定を図ります。必要に応じて心療内科やカウンセリングとの連携も可能です。
当院での治療の特徴
当院では、皮膚科医と婦人科医が連携し、患者様一人ひとりの症状に合わせた多角的な治療を提供しています。ホルモンバランスや自律神経の状態も踏まえた包括的な診断を行い、症状の背景にある要因を丁寧に探ります。さらに、円形脱毛症に伴う心理的負担にも配慮し、再発予防を含めた長期的なサポート体制を整えています。
よくある質問
円形脱毛症は自然に治りますか?
軽症の場合は自然治癒することもありますが、早期治療が再発や悪化を防ぐためには重要です。
再発することはありますか?
再発することがあります。生活習慣の改善や継続的なケアが効果的です。
感染する心配はありますか?
円形脱毛症は感染症ではないため、他人にうつることはありません。









