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消化器系の更年期症状について

消化器系の更年期症状について

更年期には、女性ホルモンの分泌低下や自律神経の乱れが消化器系にも影響を与えます。胃腸の働きが不安定になり、日常生活に不快感を与えるさまざまな症状が現れます。これらの症状は一過性であることも多いですが、慢性的に続く場合には適切な対処が必要です。

主な症状

吐き気

食後や空腹時に気持ち悪くなることがあり、においやストレスが引き金になる場合もあります。

原因とメカニズム

女性ホルモンの急激な変化により、自律神経が不安定になり、胃の働きや消化液の分泌に影響を与えることで吐き気が生じます。また、精神的な緊張やストレスが交感神経を刺激し、胃の動きが一時的に抑制されることも原因となります。

下痢・便秘

腸の動きが不安定になることで、便がゆるくなったり、逆に出にくくなったりします。緊張やストレスによっても悪化しやすく、交互に繰り返すケースもあります。

原因とメカニズム

更年期のホルモンバランスの乱れが自律神経の調整機能に影響し、腸のぜん動運動が不規則になります。その結果、腸の動きが早すぎて下痢になったり、遅すぎて便秘になったりします。精神的ストレスも腸の運動を不安定にする要因です。

胃もたれ・胸やけ

食後に胃が重たく感じたり、胸やけや逆流感が生じたりします。

原因とメカニズム

ホルモンの減少に伴い、胃の消化機能や胃酸の分泌リズムが崩れることで、食べたものの消化が遅れ、胃内にとどまる時間が長くなります。また、胃と食道の間にある括約筋の緩みによって胃酸が逆流し、胸やけを引き起こすことがあります。

腹部膨満感

ガスが溜まりやすく、お腹が張って苦しく感じることがあります。食事内容やストレスが影響することも少なくありません。

原因とメカニズム

女性ホルモンの減少が腸内の善玉菌のバランスや腸の運動に影響し、腸内環境が変化することでガスが発生しやすくなります。また、ストレスによる腸の緊張が腸内にガスを溜めやすくし、張りや膨満感の原因になります。

治療と対処法

治療と対処法

自律神経の安定を図ることで、胃腸機能の回復を促す効果があります。その他の更年期症状にも同時にアプローチできます。

漢方療法

胃腸の冷え、食欲不振、便通異常などに対応した処方を体質に応じて選びます。副作用が少なく、長期的なケアにも適しています。

食生活の改善

消化の良い食事を心がけ、過度な脂肪や糖分、刺激物を控えることが大切です。よく噛んで食べ、規則正しい食事習慣を維持しましょう。

ストレス管理

適度な運動、趣味の時間、十分な休息など、心身の緊張を和らげる生活を心がけることが重要です。

サプリメント療法

サプリメント療法

食物繊維や乳酸菌、消化酵素など、胃腸の働きを助ける成分の補給が有効な場合もあります。

よくある質問

急にお腹が弱くなったのは年齢のせいでしょうか?

年齢とともに胃腸の働きは低下しやすくなりますが、更年期特有のホルモンバランスの変化も大きく影響します。症状が続く場合は医療機関での相談をおすすめします。

ストレスで下痢が続いています。どう対処すればよいですか?

腸と脳は密接に関係しており、ストレスによって腸の動きが過敏になることがあります。ストレスの要因を軽減し、漢方や整腸剤の使用も効果的です。

市販の胃薬で改善しないのですが、受診したほうがいいですか?

症状が長引いたり、強くなってきた場合は市販薬だけで対応せず、婦人科や消化器内科の受診をおすすめします。更年期の影響かどうかを見極めることが大切です。

電話06-6245-2100

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