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運動器官系の更年期症状について

運動器官系の更年期症状について

女性ホルモンの分泌が急激に変化する更年期には、筋肉や関節、骨の構造にさまざまな影響が現れます。加齢による自然な身体の変化に加え、ホルモンバランスの乱れが筋力低下や関節の痛み、しびれといった運動機能の不調を引き起こし、日常動作に支障を感じるケースが増えます。

主な症状

肩こり・腰痛・背中の痛み

筋肉の緊張や血行不良が起こりやすくなり、慢性的な肩こりや腰痛、背中のだるさを感じるようになります。姿勢や運動不足も影響します。

原因とメカニズム

エストロゲンの減少により、筋肉や血管の柔軟性が低下し、血流が滞りやすくなります。これが筋肉の酸素不足や老廃物の蓄積を引き起こし、痛みやこりの原因となります。

関節痛

膝や指、股関節などの関節に痛みや違和感が生じ、階段の昇り降りや歩行に支障が出ることがあります。朝方に強くなることが特徴です。

原因とメカニズム

エストロゲンは関節内の潤滑液の維持や炎症の抑制に関与しており、その減少により関節の動きが滑らかでなくなり、炎症が生じやすくなります。

手指の痛み・しびれ・変形

指の関節が腫れる、動かしにくくなる、しびれを感じるなどの症状が見られます。手のこわばりやばね指のような状態になることもあります。

原因とメカニズム

女性ホルモンの低下による関節周囲の組織の硬化や、末梢神経の圧迫、血流の低下が関係しています。更年期は関節リウマチの発症リスクも高まるため注意が必要です。

筋力低下・疲れやすさ

筋肉量の減少とともに筋力が落ち、少しの動作で疲れやすくなる、転びやすくなるといった身体の変化も見られます。

原因とメカニズム

加齢とホルモン変動の影響で筋たんぱく質の合成が低下し、筋肉が萎縮しやすくなります。また、エネルギー代謝も低下し、疲労を感じやすくなります。

治療と対処法

ホルモン補充療法(HRT)

骨密度の低下や関節の不調に対して、ホルモンを補うことで予防・緩和が期待できます。特に骨粗鬆症のリスク軽減にも有効です。

漢方療法

体の冷えや痛み、だるさに対応する処方で、体質改善を図ります。複数の不調がある場合にも効果的です。

運動療法

運動療法

無理のないストレッチやウォーキング、筋力トレーニングが推奨されます。定期的な運動は筋力維持と関節の柔軟性を保つのに役立ちます。

整形外科的治療

関節の変形や著しい痛みがある場合は、整形外科との連携のもとで治療を行います。リハビリテーションや物理療法も選択肢となります。

栄養補助

カルシウム、ビタミンD、マグネシウムなど骨や筋肉の健康を保つ栄養素の摂取も重要です。

よくある質問

更年期に関節痛が増えたのはなぜですか?

エストロゲンの減少により関節や靱帯の柔軟性が低下し、炎症や痛みが起こりやすくなります。適切な治療で症状の改善が可能です。

整形外科に行くべきか婦人科に相談すべきか迷っています。

更年期による症状かどうかの判断には婦人科での相談が有効です。必要に応じて整形外科と連携して治療を行います。

運動すると悪化しそうで不安です。

過度な運動は避けるべきですが、医師の指導のもとでの軽い運動は筋力維持や症状緩和に効果があります。個別に適した運動内容をご案内します。

電話06-6245-2100

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