更年期障害の治療法について

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更年期障害の治療法について

更年期障害の治療法について

更年期障害は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により心身にさまざまな不調をもたらす状態です。症状の現れ方や重症度には個人差があり、治療法も一人ひとりに合わせたアプローチが求められます。当クリニックでは、患者様の生活背景や体質に応じた多角的な治療を提案しています。

治療の基本的な考え方

更年期障害の治療は、単に症状を抑えるだけでなく、その背景にあるホルモンバランスの乱れや自律神経の不安定さ、心理的要因にも注目し、全身的なケアを目指します。治療法の選択は、症状の種類や程度、既往歴、希望などを踏まえて慎重に行います。

主な治療方法

ホルモン補充療法(HRT)

女性ホルモン(エストロゲン)を補うことで、更年期特有の症状(ホットフラッシュ、不眠、情緒不安定など)を改善します。内服薬、貼付剤、塗布剤があり、患者様の状態や希望に応じて選択します。骨粗鬆症の予防効果もありますが、乳がんや血栓症のリスクがあるため、事前の評価が重要です。

漢方療法

自然由来の成分で構成される漢方薬は、体質や症状に合わせた処方が可能です。冷え、疲労感、精神的不安定など幅広い症状に対応し、ホルモン療法に抵抗がある方にも適しています。

サプリメント療法

ビタミン類(B群・Eなど)、大豆イソフラボン、マグネシウム、カルシウムなどの栄養素を補うことで、ホルモンバランスの安定や神経の調整を図ります。食事から十分に摂れない栄養素の補完として活用されます。

心理的サポート

不安感、抑うつ気分、イライラなど心理面の不調には、カウンセリングや必要に応じて精神科的なサポートを行います。家族関係や職場環境のストレスへの対処法もアドバイスいたします。

ライフスタイルの改善

睡眠・食事・運動・ストレス管理などの基本的な生活習慣の見直しが、治療の土台となります。生活リズムの安定やセルフケアの習慣化も症状緩和に役立ちます。

治療選択のポイント

ご本人の体質やライフスタイル、価値観を尊重した治療提案

患者様の生活習慣や希望を十分に伺い、無理のない形で継続できる治療を重視します。薬剤の選択や生活改善アドバイスも個別に対応いたします。

定期的なフォローアップにより、治療効果と安全性を確認

定期的なフォローアップにより、治療効果と安全性を確認

治療開始後も定期的に通院いただき、副作用や効果の変化を確認しながら、必要に応じて治療内容を見直します。

必要に応じて精神科など他科との連携

複合的な症状が見られる場合は、各専門分野の医師と連携を取りながら、包括的なケアを実現します。

よくある質問

ホルモン治療に副作用はありますか?

ホルモン治療は正しく使用すれば有効ですが、乳がんや血栓症などのリスクもあります。当院では適切な検査と診断を行い、リスクを十分に説明した上で安全な治療を提供しています。

治療はいつまで続ける必要がありますか?

症状の改善状況により異なります。定期的に診察を行いながら、段階的に減量・中止することも可能です。ご自身の生活の質(QOL)を大切にしながら治療方針を決めていきます。

更年期障害の治療は保険適用ですか?

ホルモン補充療法や漢方薬の一部、検査などは保険適用になります。自由診療との組み合わせもありますので、詳細は初診時にご説明いたします。

電話06-6245-2100

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