泌尿器・生殖器系

  • HOME>
  • 泌尿器・生殖器系

泌尿器・生殖器系の更年期症状について

泌尿器・生殖器系の更年期症状について

更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により泌尿器や生殖器にもさまざまな変化が生じます。これらの変化は見た目には分かりづらい一方で、日常生活に密接に関わるため、不快感や不安を抱える方が少なくありません。早期の相談と適切なケアが、快適な生活の維持につながります。

主な症状

月経異常 月経周期が不規則になったり、経血量が増減したりすることがあります。閉経に向かう途中で起こるこの変化は、過多月経や不正出血を伴うこともあります。 原因とメカニズム 卵巣機能の低下によってホルモン分泌が不安定になり、子宮内膜が適切に増殖・脱落しなくなるために起こります。

尿失禁

咳やくしゃみなどで尿が漏れる腹圧性尿失禁や、急に強い尿意を感じて間に合わない切迫性尿失禁があります。

原因とメカニズム

エストロゲンの減少で骨盤底筋の弾力が低下し、尿道の締まりが弱まることが主な原因です。膀胱の過敏性も関与しています。

性交痛

膣が乾燥し、粘膜が薄くなることで性交時に痛みを感じるようになります。これにより性行為への不安や回避が起こることもあります。

原因とメカニズム

女性ホルモンが減少すると膣の血流や潤滑性が低下し、柔軟性が損なわれるため、摩擦による痛みが発生します。

子宮頸がん・子宮体がん・乳がん

更年期以降にも発症のリスクがあり、閉経後の不正出血や、しこりとして現れることがあります。

原因とメカニズム

加齢やホルモン環境の変化、遺伝的要因、生活習慣が複合的に関与し、細胞の異常増殖が起こることで発症します。

外陰部のかゆみ・違和感

外陰部が乾燥し、かゆみや軽い刺激に対しても不快感を感じやすくなります。

原因とメカニズム

エストロゲンの減少によって皮膚や粘膜のバリア機能が低下し、炎症や感染が起こりやすくなります。

治療と対処法

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)

膣の乾燥や性交痛、尿道周辺の症状に有効です。局所エストロゲン製剤を使用することで、副作用を抑えつつ効果が期待できます。

漢方療法

冷えやむくみ、頻尿に対応する処方があります。個人の体質に合わせて選びます。

骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)

骨盤周辺の筋肉を強化し、尿失禁の予防と改善に役立ちます。

婦人科検診

子宮や乳房のがんは更年期以降も発症リスクがあるため、年1回の定期検診が推奨されます。

保湿・衛生ケア

低刺激性の石鹸や保湿剤を使用し、膣や外陰部の乾燥や炎症を防ぐケアを行います。

ビジリスの活用

ビジリスの活用

当院で扱っているEMS機器「ビジリス」は骨盤底筋に電気刺激を与え、筋力トレーニングをサポートします。尿失禁や膣のゆるみ対策として有効です。

よくある質問

尿もれが恥ずかしくて相談できません。

更年期には多くの方が同じ悩みを抱えています。当院ではプライバシーに配慮した診療を行っており、適切な治療法をご案内いたします。

性交痛がつらく、夫婦関係がぎくしゃくしています。

膣の乾燥や萎縮が原因であることが多く、治療により改善できます。婦人科医に相談し、パートナーとのコミュニケーションを大切にしてください。

がん検診は閉経後も受ける必要がありますか。

はい。閉経後も子宮や乳房のがんは発症する可能性があります。年1回の定期検診を継続しましょう。

電話06-6245-2100

web予約