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血管運動神経系の更年期症状について

血管運動神経系の更年期症状について

更年期に現れるさまざまな症状の中でも、血管運動神経系の症状は比較的早期から自覚されやすく、多くの女性が直面する代表的な体調の変化です。エストロゲンの急激な減少により自律神経の働きが不安定になり、体温調節や発汗、血流の制御に支障をきたすことで、日常生活に大きな負担を感じることがあります。

主な症状

ホットフラッシュ

急に顔や上半身が熱くなり、赤くなったり汗をかいたりする症状です。数十秒〜数分程度でおさまりますが、1日に何度も繰り返すことがあります。

原因とメカニズム

エストロゲンの減少により、脳の視床下部にある体温調節中枢が混乱し、血管が急激に拡張することで発症します。緊張やストレス、気温の変化なども引き金となります。

動悸・息切れ

軽い運動や階段の上り下りで心臓がドキドキしたり、息苦しく感じることがあります。突然激しい動悸が起こり、不安感を伴う場合もあります。

原因とメカニズム

ホルモンバランスの変化によって自律神経の働きが不安定になり、心拍数の調整が乱れることが要因です。

寝汗・発汗

夜間に大量の汗をかき、寝具や衣類が濡れて眠りが妨げられることがあります。日中も些細な刺激で大量の汗をかく場合もあり、生活に支障をきたすことがあります。

原因とメカニズム

自律神経の働きが不安定になることで発汗中枢が過剰に反応し、体温調節がうまくいかなくなるために生じます。特にエストロゲンの減少がこの変化に関係しています。

むくみ

夕方になると手足や顔がむくみやすくなり、靴がきつく感じられることがあります。

原因とメカニズム

エストロゲンの減少により水分や塩分の代謝が乱れ、血流の滞りが起こるため、体内に余分な水分が溜まりやすくなります。運動不足や塩分の摂りすぎも要因となります。

治療と対処法

むくみ

更年期症状や心身の不調に対しては、ホルモン補充療法(HRT)、漢方療法、カウンセリングや専門医による心理的サポート、生活習慣の改善、さらにはサプリメント療法などを組み合わせて行います。ホルモンバランスの調整や体質に合わせた漢方処方、十分な睡眠・適度な運動・バランスの取れた食事の取り入れ、栄養素の補給により、自律神経や精神面の安定を図り、不眠や気分の不安定感などの症状改善を目指します。

よくある質問

ホットフラッシュはいつまで続きますか?

個人差がありますが、多くの方は数ヶ月〜数年で徐々に軽減します。ただし、長期間続く場合もあり、治療によって症状を抑えることが可能です。

動悸がすると心臓病かと不安になります。

更年期による動悸はホルモンや自律神経の乱れが原因であることが多いですが、必要に応じて循環器の検査も行います。まずは婦人科でのご相談をおすすめします。

発汗がひどくて外出が億劫です。

治療やセルフケアで症状を和らげることが可能です。汗を吸いやすい服装や予備の衣類を携帯するなど、日常の工夫も取り入れましょう。

電話06-6245-2100

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